Beach Rowing Sprint Game 岩美
期間:2025年7月3日~6日
場所:鳥取県岩美町陸上34 東浜海水浴場
2025年度初の代表活動であるコースタル・ビーチローイングスプリントの大会報告をいたします。
はじめにコースタル・ビーチローイングスプリント(通称コースタル)とは通常のローイングとは異なり、1対1でレースをするエキサイティングな種目です。 2028年ロサンゼルスオリンピックで正式種目として採用されることが決定しており、近年注目を集めている競技です。
今回は10月に開催される世界選手権の前に、SBSで選ばれた日本代表4名の選手で国内大会に参加しました。 会場入りして初めは緊張した面持ちでしたが、ビーチ特有の雰囲気と透き通った海を目の前にして、少し表情が軽くなりました。 そして早速公式練習の準備です。
帯同コーチ兼ハンドラーの飯盛元貴さん、石垣優香さんの指導で砂浜からの乗り込みや、着岸の飛び降りといった普段のクラシックでは考えられない動作の練習をしました。 ハンドラーとは乗り込む時に艇を固定し、ブイを回るときの方向を指示する重要な役割を果たします。 2人とも世界選手権に出場しているベテランです。 自分たちの経験を選手たちに真剣かつ丁寧に伝えていました。
そしていざ、レース本番! と言いたいところですが、その前にコースタル競技は1対1で対戦する前に厳しいタイムトライアル(T.T)を実施し、そのクルー数を絞ります。 ソロ(シングル)、ミックスダブルのT.Tでは途中アクシデントがありつつも練習の成果が実り、無我夢中でコースを漕ぎ抜き、無事にノックアウト(1対1)のレースに艇を進めました。 が、残念ながらソロのノックアウトは荒天のため中止!
ようやくミックスダブルでノックアウトレース本番! U19日本代表からはA、Bの2クルーエントリーしました。
Aクルー(三浦・石倉)はトヨタ紡織との対戦でしたが、惜しくも1秒差で敗退。 相手は今年シニア選考レースで日本代表が決まったばかりの選手と、元オリンピック(リオ・東京)選手のペアでした。 その相手にひるむことなく、U19のポテンシャルの高さを会場に見せつける圧巻のレースとなりました。
Bクルー(坪田・村上)はTeam Shizuokaとの対戦ででした。 相手の男子選手は過去コースタルの国内大会で優勝と準優勝の実績をもつベテランです。 結果は勝利! 誰も予想していなかった結果に会場は声援を上げました。 ここでBクルーは準々決勝へと進みます。
その後の準々決勝ではチョープロとトヨタ紡織の混成クルーと対戦しました。 結果は写真判定!これまた相手は今年の全日本選手権2位と6位の実力者コンビ。 会場はその日1番の大盛り上がりでした。 そして緊張のアナウンス。 判定の結果、チョープロとトヨタ紡織チームの勝利でした。 これほどの接戦で大健闘したにもかかわらず、選手たちには悔しさが滲んでいました。
今回、このメンバーでの初めての代表活動でしたが無事に終えることができました。 参加していたシニア、そして海外の選手たちとも交流することができ非常に実りのある遠征となりました。 世界選手権の前に、もう一度国内大会に参加できる機会があるため、次回は結果にこだわってレースに臨みたいと思います。
また翌年2026年は4年に一度のスポーツの祭典ユース五輪がアフリカ・セネガルで開催されます。 今回の挑戦はそのユース五輪の出場権にも関わる需要な位置づけでもあります。 世界選手権で良い結果が残せるようこれからもトレーニングに勤しむ所存です。 引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!
【結果】
CM1x T.T①
三浦槙史(横浜商業)11/21位
坪田学虎(関西)15/21位
※2日目荒天中止のためTT.①の順位が公式記録
CW1x T.T
石倉莉子(米子南)14/16位
村上葉留(和歌山北)11/16位
CMix2x T.T
JARA U19 A【三浦槙史(横浜商業)&石倉莉子(米子南)】 4/13位
JARA U19 B 【坪田学虎(関西)&村上葉留(和歌山北)】
7/13位
CMix2× 予選
JARA U19 A【三浦槙史・石倉莉子】02:27 敗退
TOYOTA BOSHOKU【山尾圭太・冨田千愛】02:26
JARA U19 B【坪田学虎・村上葉留】02:39 準々決勝進出
Team Shizooka【内山碧・遠藤界都】02:45
CMix2× 準々決勝
JARA U19 B【坪田学虎・村上葉留】02:38 敗退〈写真判定〉
Chopro&TOYOTA BOSHOKU【中山彩花・是谷有輝】02:38